NIDEC製とDELTA製のIntel純正クーラーの比較

結果だけ見たい人のために結果だけ先に置いておきます。

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 この間Intel純正クーラーをMacに取り付けようと遊んでいたところ、純正クーラーでも幾つかの種類があることに気がつきました。私の持っている三つの純正クーラー内全ては8世代Core iシリーズについてきた物ですが、三つのうち二つがNIDEC製、残りの一つがDELTA製でした。軽く調べてみるとこんなツイートが。

 実はIntel純正クーラーには3社OEM元があり、他にもう一つFOXCON製があるようです。いつコンプリートできるかわかりませんが入手できたらしてみたいものです。どうでもいいですがAMDの純正クーラーは基本的にCooler MasterOEM元です。

 

さて、手元にある二つだけでも比べていきましょう。まずはNIDEC製から。

 

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NIDEC製クーラー外観

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合計重量は168g

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フィン重量は85g

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A-Tuningによるrpm分布

 ということで重量は総重量168g, フィン重量85gでした。最大消費電力は12V 0.18A。2.16Wになります。最大rpmはソフトウェア読みで約2900rpmでした。

次にDELTA製。

 

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DELTA製クーラー外観

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合計重量は183g

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フィン重量は95g

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A-Tuningによるrpm分布

 重量は総重量が183g、フィン重量が95gでした。最大消費電力は12V 0.6A、7.2Wになります。最大rpmは微妙なところですが、ソフトウェア読みで約3200rpmだと思われます。

 

 音量も気になったのですが、騒音計を所持していないためスマートフォンのアプリで計測しました。使用機器はiPhone6、ファンブレードからマイクロフォンまで最短距離が約10cm(±1cm)になる場所で測定しました。アプリによるとNIDEC製は最大rpmで54.4db、DELTA製は最大rpmで55.2dbでした。回転数が早い分、若干DELTA製のほうがうるさいような気がしますが、測定環境的に誤差の範囲内と判断せざるを得ないです。

 

 続いて温度計測です。これもまたしっかりとしたテスト用の機材や設備が整っていないため、誤差は多少大きくなります。室温はIKEAで買ったやっすい時計に付いていた物を使用し、20度に保っています。精度は知りません。

 

 テスト方法はPrime 95のSmall FFTsを少しいじった物と、Furmarkの死のドーナッツ(GPUテスト)を使用しています。計測開始後1分間アイドルを続けた後、10分間ロードをかけ、終了後2分間温度の推移を見張って終了しています。もう少し長く見ても良かったような気がしますが眠かったのでご了承ください。周波数はベースクロック3.6Ghzに固定、電力制限は実質的に取り除いています。

 

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テスト設定

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テストベンチ

テスト機のスペック:


CPU:Core i3 8100

GPUIntel UHD Graphics 630

RAM:Team 8GBx2 2400Mhz CL16

M/B :Asrock H310M-ITX/ac

PSU:Seasonic SSR-450RMS(450W)

 

グリスは定番のArctic MX-4(本物)を使用し、クーラー交換ごとにIPAでしっかりと拭き取った後再散布しています。散布方法はうんこ盛りです。テスト後ちゃんと伸びてるのを確認しているのでご安心ください。

 

ますは最大回転数での結果です。

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NIDEC製回転速度100%

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DELTA製回転速度100%

 NIDEC製は平均温度は55.58℃、最大温度が66℃で最小温度は24℃でした。DELTA製は平均温度は55.3℃、最大温度が66℃で最小温度は24℃でした。十分誤差の範囲内です。ちなみにグラフの画質が悪いのはpdfに書き出すのに失敗してスクリーンショットで撮っているためです。

 

 続いてファンの回転速度を45dbになるよう調節した物です。これもスマホを使っての計測なので精度はお察しですが、ないよりはマシかな程度で作りました。

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NIDEC 45db調節済み

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DELTA 45db調節済み

 NIDEC製は平均温度は59.38℃、最大温度が71℃で最小温度は25℃でした。DELTA製は平均温度は59.36℃、最大温度が71℃で最小温度は25℃でした。誤差範囲どころかほぼほぼ誤差がありません。全く同じの結果になりました。

 

 ということで、少なくともNIDEC製とDELTA製の違いは多少のファンの消費電力と回転数しかありませんでした。あとDELTA製のほうが15g重いです。はい。見事にクソみたいなまとめ記事のまとめみたいになりました。やったね

 

 

ではまた。